ゴマ

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この項目では植物のゴマ(胡麻)について説明しています。

?ゴマ
ファイル:W goma2081.jpg
ファイル:W goma2082.jpg
(上)ゴマの花
(下)ゴマの実
種の保全状態評価
地質時代
 - 
分類
植物界 Plantae
被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnoliopsida
ゴマノハグサ目 Scrophulariales
ゴマ科 Pedaliaceae
ゴマ属 Sesamum
ゴマ S. indicum
変種
品種
学名
Sesamum indicum L.
和名
ゴマ
英名
sesame
下位分類群
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ゴマ(胡麻、英:sesame、学名:Sesamum indicum)は、ゴマ科ゴマ属の一年草。

インドまたはエジプトあるいはアフリカ原産とされる。古くから食用とされ、日本には(中国西域・シルクロード)を経由して入ったとされる。健康食品としても注目されている。

植物学的特徴

草丈は約1mになり、葉腋に薄紫色の花をつけ、実の中に多数の種子を含む。旱魃に強く、生育後期の乾燥にはたいへん強い。逆に多雨は生育が悪くなる。

栽培

栽培
あまり培地を選ばず、また手間もそれほどかけることなく栽培できる。5月から6月頃、畦に二条まきする。発芽適温は20度から30度で、適当な水分と温度とがあれば容易に発芽する。本葉が二枚になり草丈が成長してきたら、2回程度間引きを行い、株間を開ける。収穫は9月頃。(西日本の暖地の場合)
品種
欧米では白ゴマしか流通しておらず、アジアは半々。金ゴマは主にトルコで栽培されているらしい。

主な産地

歴史

アフリカのサバンナに約30種の野生種が生育しており、ゴマの起源地はサバンナ地帯、エチオピアの内陸部であろうというのが有力である。ナイル川流域では5000年以上前から栽培された記録がある。日本でも縄文時代の遺跡からゴマが出土している。

食材としてのゴマ

種皮の色によって黒ゴマ、白ゴマ、茶ゴマに分けられるが、栄養的にはほとんど差がない。

栄養価

脂質はオレイン酸リノール酸が80%を占め、たんぱく質も豊富に含む。 リグナンというポリフェノールを多く含む。

食用

食材として
鞘の中に入った種子を食用とする。鞘から取り出し、洗って乾燥させた状態(洗いゴマ)で食用となるが、生のままでは種皮が固く香りも良くないので、通常は炒ったもの(炒りゴマ)を食べる。また、剥く、切る、擦りつぶすなどして、料理の材料、薬味香辛料として用いられる。
ゴマはしばしばふりかけに含まれる。ほとんど目立たない脇役だが、ゴマと食塩を混ぜただけの「ごま塩ふりかけ」では珍しく主役の位置を占める。なお、ごま塩ふりかけは赤飯にかけることが多い。また、ゴマ自体に醤油などで風味付けした「ゴマふりかけ」も存在する。
胡麻油
含油率が約50%以上あるため、絞って胡麻油として用いられる。
アレルギー
栄養価が高く健康に良いとされているゴマではあるが、近年、子供を中心にゴマアレルギーが急増している。日常、知らず摂取する機会の多い食品だけに、子供やアレルギー体質の人は注意が必要だと思われる。

日本で利用されるゴマの産地

日本で使用されるゴマは、その99.9%を輸入に頼っている。 財務省貿易統計によると、2006年のゴマの輸入量は約16万トン。 一方、国内生産量は、約200トン程度に留まっている。


ゴマに関する言葉

  • ゴマが弾ける様子から
    • アラビアンナイト」の中の一話、「アリババと40人の盗賊」に出てくる、秘密の洞窟の扉を開ける掛け声が「開け~ゴマ!」。ゴマの種がはじけ出る様から、かの地で慣用句として使われている、らしい。アラビア語では、「イフタフヤーシムシム」。
  • 形状から比喩的に - ゴマは、外見が黒いドットであることから、シンボル的な意味で用いられることがある。
    • へそのゴマ - へそに溜まる垢。成分には諸説ある。分泌物、皮脂の老廃物、衣服の繊維など。へそは皮膚が薄くなっており傷つきやすく、また傷ついた場合の衛生管理が難しいので、掃除するときは十分な注意が必要である。
    • 黒ゴマを散らしたような黒い斑点が特徴のアザラシには「ゴマフアザラシ」という名前がついている。森下裕美四こま漫画少年アシベ』に登場するゴマフアザラシの赤ちゃんの名前は「ゴマちゃん」である。
    • 画像・映像処理の分野では、ゴマを散らしたような点々としたノイズを「ごま塩ノイズ」と呼ぶ。
    • 白髪が混じっている状態の頭を指して「ごま塩頭」という。50代以降の男性に使われることが多い。髪の量は関係ない。(東京弁?)
    • 前歯の隙間が虫歯で黒くなってる人を指す言葉。(方言?)
  • ゴマを加工する動作から

ギャラリー

関連項目

外部リンク

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